【最新・実践版】エンジニアの副業完全ガイド|ギブリーが解説する、未経験からの始め方と高単価AI案件の掴み方
「副業を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない…」
「自分のスキルセットで、本当に通用する案件が見つかるだろうか?」
多くのエンジニアのキャリア支援を行う私たちギブリーにも、このような声が多く寄せられます。本業の経験を活かして収入の柱を増やし、市場価値を高めたいと考えるエンジニアにとって、副業案件の探し方を知り、適切に案件を選ぶことは極めて重要なポイントです。
この記事は、そんな一歩を踏み出したいあなたのために、これまで多くのエンジニアの成長を支援してきたギブリーの知見を基に作成しました。エンジニア副業の始め方から案件の探し方、高単価案件へのステップアップまで、明日から具体的なアクションを起こせるよう、網羅的かつ実践的な情報をお届けします。
この記事はこんなエンジニアにおすすめ!副業を始めたい人のチェックポイント
- 副業に興味はあるが、エンジニア副業の始め方や案件の探し方がわからないエンジニア
- 自分のスキルが副業市場でどの程度評価されるか知りたい方
- 将来のフリーランス転向を見据え、今から準備を始めたい方
- より高単価なAI/LLMといった先端領域に挑戦し、キャリアを飛躍させたい方
1. なぜ今「エンジニア副業」が注目されるのか?副業を始める理由とメリット
副業は、本業の収入を補うだけでなく、スキルアップやキャリアの選択肢を広げる強力な手段として、エンジニアの間でますます注目されています。特に、リモートワークが定着したことで、時間や場所に縛られずに副業に挑戦しやすい環境が整いました。
1.1 エンジニア副業で収入の柱を増やし、経済的な安定を手に入れる
副業の大きな魅力の一つは、収入源を増やすことで経済的な余裕が生まれることです。複数の収入源を持つことで、もしもの事態にも備えられる安心感が得られ、将来への不安を軽減できます。この安定性は、より自由なキャリア選択を可能にする基盤となるでしょう。
1.2 副業エンジニアとして実務経験を通じて、新しい技術やスキルを習得する
副業は、本業ではなかなか挑戦できない新しい技術やスキルを学ぶ絶好の機会です。興味のある分野の案件に挑戦することで、座学では得られない実践的な経験を積むことができます。これにより、自身の市場価値を高め、エンジニアとしての専門性を深めることにつながります。
1.3 副業を通じて本業とは異なる人脈を築き、エンジニアキャリアの可能性を広げる
副業を通じて、本業とは異なる業界や企業の人々と出会う機会が増えます。多様な価値観に触れることで視野が広がり、新たなビジネスチャンスやキャリアパスが見つかるかもしれません。こうした人脈は、あなたのエンジニアとしての成長を加速させ、将来のキャリアを考える上で貴重な財産となるでしょう。
1.4 エンジニア副業をフリーランス転向や独立の足がかりにする
将来的にフリーランスとして独立を考えている方にとって、副業は最高の準備期間です。副業で案件の獲得、クライアントとの交渉、業務の進め方を経験することで、独立後に必要なスキルやノウハウを事前に習得できます。副業は、独立後のリスクを軽減し、スムーズな移行をサポートしてくれるでしょう。
2. 【重要】エンジニアが副業を始める前に必ず確認すべき3つのこと
✅ この章でわかること
- 会社とのトラブルを避けるための「就業規則」の確認ポイント
- 本業と両立するための現実的な「稼働時間」の見積もり方
- 損しないための「税金と確定申告」の必須知識(経費の具体例も解説!)
副業を始める前に、必ず押さえておくべき重要な準備があります。特に正社員の方は、会社のルールを守り、予期せぬトラブルを避けることが不可欠です。
2.1 エンジニアが副業を始める前に、会社の就業規則で「副業が許可されているか」を確認する
副業を始める前に、まず会社の就業規則を確認しましょう。副業が許可されているか、あるいは届出が必要かなど、ルールは会社によって異なります。無許可で副業を行うと、最悪の場合、懲戒処分の対象となる可能性もあります。必ず事前に確認し、必要であれば会社に相談してください。
2.2 本業とエンジニア副業を両立できる「稼働可能時間」を現実的に見積もる
副業は、あくまで本業に支障が出ない範囲で行うことが大前提です。ご自身のライフスタイルや体力も考慮し、無理なく副業に充てられる時間を現実的に見積もりましょう。無理なスケジュールは、本業のパフォーマンス低下や健康を損なう原因になります。
具体的なタスクの組み方や1週間の時間割の例は、フリーランス スケジュール管理のコツも参考になります。
<稼働時間 見積もりのヒント>
- 平日: 帰宅後、2時間×週3日 = 6時間
- 休日: 土日のどちらか半日 = 4時間
- 合計: 週10時間程度
まずはこのくらいの時間からスタートし、慣れてきたら調整するのがおすすめです。
2.3 エンジニア副業の所得と確定申告の基本を知っておく
副業で得た所得(収入から経費を引いた額)が年間20万円を超える場合、ご自身で確定申告を行う必要があります。 ※なお、20万円以下でも住民税の申告が必要になる場合があります(年末調整の有無など条件によって異なります)。
青色申告と白色申告の違い
- 青色申告: 事前に「青色申告承認申請書」を税務署へ提出する必要があります。複式簿記での記帳が求められますが、最大65万円の青色申告特別控除をはじめ、赤字の繰越(最長3年)や家族への給与を経費にできる「青色事業専従者給与」など、税制上のメリットが大きいのが特徴です。本気で副業に取り組むなら断然おすすめ!
- 控除額の内訳:
- 65万円控除: 電子帳簿保存またはe-Taxでの申告が条件
- 55万円控除: 紙での申告だが複式簿記で記帳している場合
- 10万円控除: 簡易簿記での記帳の場合
- 控除額の内訳:
- 白色申告: 事前の届出は不要で、単式簿記でも申告可能。手続きは簡単ですが、控除額はなく、税制上のメリットは少ないため、節税効果を狙うなら青色申告の方が有利です。
経費にできるものの具体例
副業のために使った費用は経費として計上できます。領収書やレシートは必ず保管しましょう。
- PC・周辺機器代: 副業で使用する割合に応じて経費にできます(家事按分)。
- 書籍・教材代: スキルアップのための技術書やオンライン講座の費用。
- 通信費: インターネット回線やサーバー代など。
- ソフトウェア・ツール利用料: エディタやデザインツールなど。
- 交通費: クライアントとの打ち合わせで発生した移動費。
- 消耗品費: 文房具やプリンターインクなど、少額で使用頻度の高いもの。
- 光熱費の一部: 自宅を仕事場として使う場合、電気代や水道代の一部を経費にできることもあります(家事按分)。
ポイントまとめ
- 青色申告は手間はかかるが、控除や節税メリットが大きい。
- 65万円控除を狙うなら「電子帳簿保存」または「e-Tax」での申告が必須。
- 経費は「副業に関連しているかどうか」が判断基準。プライベートとの区別を明確にすることが大切。
ポイントまとめ 青色申告は手間はかかるが、控除や節税メリットが大きい。 65万円控除を狙うなら「電子帳簿保存」または「e-Tax」での申告が必須。 経費は「副業に関連しているかどうか」が判断基準。プライベートとの区別を明確にすることが大切。
副業の税金・経費・青色申告まわりを、より体系的に理解しておきたい方は、フリーランス確定申告、経費・青色申告で損してない? もあわせてチェックしておくと安心です。
3. エンジニア副業の前に自分の市場価値を知る!スキルの棚卸しと目標設定
✅ この章でわかること
- 自分の強みを発見する「スキルの棚卸しシート」の具体例
- 案件獲得率を上げる「ポートフォリオ」「職務経歴書」の作り方
- 案件選びで迷わないための「目標設定」のフレームワーク
「自分のスキルで副業案件が取れるだろうか?」という不安を解消する第一歩は、自分自身のスキルや経験を客観的に把握し、言語化することです。
3.1 エンジニア副業の準備として、これまでの経験を言語化する「スキルの棚卸し」実践法
まずは、これまでの経験を具体的に書き出してみましょう。客観的に自分の強みを把握することで、自信を持って案件探しに臨めます。
【かんたん スキルの棚卸しシート例】
| カテゴリ | スキル/経験 | 経験年数 | 具体的な実績・役割 |
|---|---|---|---|
| 言語 | Python, JavaScript | 5年, 3年 | DjangoでのWebアプリ開発、ReactでのUI構築 |
| FW/ライブラリ | Django, React, TensorFlow | 5年, 3年, 1年 | ECサイトバックエンド、SPA開発、画像認識モデル構築 |
| インフラ | AWS (EC2, S3, RDS) | 4年 | インフラ設計・構築、運用保守を担当 |
| ツール | Git, Docker, Jira | 5年 | バージョン管理、開発環境構築、タスク管理 |
| ポータブルスキル | プロジェクト管理、顧客折衝 | 3年 | 5人チームのリーダー経験、要件定義の経験 |
3.2 エンジニア副業案件の探し方を有利にする「ポートフォリオ」と「職務経歴書」の準備
副業案件を獲得するためには、スキルや実績を効果的にアピールする資料が不可欠です。
- ポートフォリオ: GitHubでソースコードを公開したり、作成したWebサイトやアプリのURLをまとめたりしましょう。実際の成果物は、あなたの技術力を何よりも雄弁に語ります。
- 職務経歴書: スキルの棚卸しで整理した内容を元に、具体的なプロジェクト内容や自身の貢献を分かりやすく記載します。
3.3 「収入」「スキルアップ」「実績作り」などエンジニア副業の目的を明確にする
副業を始める目的を明確にすることは、案件選びの軸となります。SMART原則を参考に、具体的で測定可能な目標を立ててみましょう。
- S (Specific): 具体的か? → 「Web開発の副業で稼ぐ」
- M (Measurable): 測定可能か? → 「月5万円の収入を得る」
- A (Achievable): 達成可能か? → 「週10時間の稼働で、時給2,500円の案件を2つこなす」
- R (Relevant): 関連性はあるか? → 「本業のスキルを活かしつつ、Reactの実務経験を積む」
- T (Time-bound): 期限はあるか? → 「3ヶ月後までに達成する」
将来的に「副業から本格的な独立」まで視野に入れているなら、フリーランス エンジニアの始め方ガイドも読みながら、中長期のキャリア設計とセットで目標を決めておくとブレにくくなります。
4. タイプ別|エンジニア向け副業案件の探し方4選
この章でわかること
- 4つの主要な案件の探し方と、それぞれのリアルなメリット・デメリット
- あなたに最適な探し方を見つけるためのヒント
準備が整ったら、いよいよエンジニア副業案件の探し方を具体的に選ぶステップです。自分のスキルや働き方に合った探し方を見つけましょう。
| 探し方 | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 副業エージェント | 案件探しや交渉を代行してくれる。高単価・非公開案件が多い。サポートが手厚い。 | 仲介手数料が発生する。実務経験が一定以上求められる場合がある。 | 初めて副業をする人、忙しくて時間がない人 |
| クラウドソーシング | 未経験・実績が少なくても始めやすい。短期・単発の案件が豊富。 | 単価が低い傾向がある。競争が激しく、買い叩かれることもある。 | まずは実績を作りたい人、スキマ時間で働きたい人 |
| 知人からの紹介 | 信頼関係がベースにあるため安心。条件交渉がしやすい場合も。 | 常に案件があるとは限らない。断りにくいこともある。 | 既に人脈がある人、信頼できる関係性を重視する人 |
| SNS・技術コミュニティ | 直接契約でマージンがない。思わぬ面白い案件に出会える可能性 | 案件の信頼性を自分で見極める必要がある。営業力や発信力が必要。 | 積極的に発信している人、主体的に動ける人 |
あわせて、案件の「探し方」だけでなく自分から提案していく営業力も鍛えたい場合は、フリーランス エンジニアの営業方法の記事で、提案文の作り方や初回打ち合わせのコツを押さえておくと実践しやすくなります。
5. こんなエンジニア副業案件は要注意!失敗しない案件の探し方・選び方
この章でわかること
- 高単価案件に潜む「時間単価」の罠
- 契約前に絶対確認すべき3つのポイントと、リアルなトラブル事例
- フリーランスを守る法律の知識と、契約形態の注意点
多くの案件の中から、自分にとって価値のある「良い案件」を見極めることは、副業を成功させる上で非常に重要です。
副業ならではのリスク全体を整理しておきたい方は、フリーランスのリスクと回避策を体系的に解説した記事も先に目を通しておくと、「そもそもどんな落とし穴があるのか」を俯瞰しながら案件を選べます。
5.1 エンジニア副業案件は単価だけでなく「時間単価」で費用対効果を考える
案件の報酬額が高いからといって、必ずしも良い案件とは限りません。実際に作業にかかる時間も考慮し、「時間単価(報酬額 ÷ 作業時間)」で費用対効果を考えることが大切です。
5.2 エンジニア副業案件の業務内容と求められる成果物が明確かをチェックする
契約前に、業務内容や求められる成果物が具体的に明確になっているかを確認しましょう。曖昧なまま進めると、後々のトラブルに繋がります。
【契約前に絶対確認すべき3つのポイント】
- 変更要求の範囲: 要件変更が発生した場合の対応フローと、どの程度の変更までが当初の契約範囲に含まれるか
- 追加作業の対価: 予期せぬ追加作業が発生した場合の単価や計算方法
- 納品物の明確化: コードの品質基準、ドキュメントの範囲、テストの実施範囲など
トラブル例
「UIデザインの微調整」という名目で、当初の契約範囲を大幅に超える修正を次々と要求され、追加料金の請求も認められなかった。
5.3 エンジニア副業案件が自分のスキルレベルや成長目標とマッチしているか
案件がご自身のスキルレベルに合っているか、そして将来の成長目標に貢献するかを検討することも重要です。少し背伸びをするくらいの案件は、スキルアップの良い機会となるかもしれません。
5.4 エンジニア副業で押さえたい契約形態(準委任・請負)の違いと注意点
フリーランスが企業と結ぶ業務委託契約には、主に「準委任契約」と「請負契約」の2種類があります。
準委任契約
- 成果の完成義務はなく、業務の遂行に対する責任(善管注意義務)を負う契約です。
- 報酬は月額や時間基準で定められることが多く、業務の過程や遂行自体が目的となります。
- 例:ITエンジニアの継続的な業務支援、Webデザイナーによるサイトデザイン制作など、作業や業務の遂行自体に価値がある案件4。
- 注意点: 成果物の完成が目的ではないため、業務範囲や責任の明確化が重要です。契約内容によっては、クライアントからの指示や業務範囲が曖昧になりやすいので、契約書で業務内容・報酬・期間を明確に定めましょう。
請負契約
- 特定の成果物の完成に対する報酬が支払われる契約です[1][2]3。
- 仕様通りに納品する責任があり、納期や品質も厳密に管理されます3。
- 例:ECサイト構築一式、アプリ開発など成果物ベースの案件4。
- 注意点: 納品物の仕様や納期、検収方法などを契約書で明確に定めることが重要です。成果物の完成が報酬の条件となるため、途中で仕様変更が発生した場合の対応や追加報酬の有無も事前に確認しましょう。
契約時の共通注意点
- 偽装請負に注意: 請負契約であっても、実態が雇用契約に近い場合は「偽装請負」とみなされるリスクがあります。指揮命令や勤務時間の管理が発生しないよう、契約内容を確認しましょう。
- 契約書の作成: 口約束でも契約は成立しますが、トラブル防止のために必ず契約書を作成し、業務内容・報酬・納期・責任範囲などを明記しましょう。
- 業務委託契約は雇用契約と異なる: 社会保険や有給休暇などの福利厚生は原則ありません。収入の安定性やリスク管理も自己責任となります。
参考・出典
- 1 xdesigner.jp「フリーランスとの準委任契約とは?請負契約との違いや偽装請負の対策まで解説」 https://www.xdesigner.jp/contents/quasi-delegation-contract-freelance
- 2 miraie-group.jp「フリーランスの準委任契約とは?請負契約や派遣契約との違いも解説」 https://miraie-group.jp/sees/article/detail/semi_delegation_contract
- 3 enterprise.goworkship.com「準委任契約と請負契約の違い|業務委託契約で注意すべきポイント」 https://enterprise.goworkship.com/lp/consignment/quasi-delegation-contract-difference
- 4 xdesigner.jp「準委任契約と請負契約の違いとは?見分け方や具体的な事例も解説」 https://www.xdesigner.jp/contents/outsourcing-contract-identify
このように、準委任契約は業務の遂行責任が中心、請負契約は成果物の完成責任が中心という違いがあります。契約形態ごとの特徴と注意点を理解し、案件ごとに適切な契約を選択しましょう。
具体的な条文例やチェックすべき項目をより詳しく知りたい場合は、フリーランス 業務委託 契約書の実務ガイドや、雛形付きで解説している業務委託 契約書 雛形の記事もあわせて確認しておくと安心です。
【重要】2023年に施行された「ITフリーランス契約適正化ガイドライン」は、契約の形式にかかわらず、実際の働き方が企業の指揮命令下にある場合には「実質的な雇用関係」とみなされる可能性があることに注意を促しています。
このガイドラインは、2023年5月12日に公布された「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(いわゆる「フリーランス新法」)の成立を受けて、内閣官房や公正取引委員会、中小企業庁、厚生労働省などの関係省庁によって策定されました。
たとえば、クライアントから「勤務時間の指定」「作業場所の指定」「詳細な作業手順の指示」などがある場合、形式上は業務委託契約であっても、実態として労働基準法が適用される可能性があります。
自分の裁量で働けるかどうかが、フリーランスとしての独立性を判断する重要なポイントです。
このガイドラインや新法の目的は、フリーランスと発注事業者の間の取引を公正にし、契約トラブルを未然に防ぐこと、そしてフリーランスが安心して働ける環境を整備することにあります[1]4。
公式情報源
内閣官房の公式ページにて、ガイドライン本文やQ&Aが公開されています。
特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス・事業者間取引適正化等法)等に係る取組について|内閣官房ホームページ
【出典・参考情報】
- 内閣官房「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
- 「【2023年5月12日公布】フリーランス新法」K-IT法律事務所
https://k-itlegal.com/column/detail/%E3%80%902023%E5%B9%B45%E6%9C%8812%E6%97%A5%E5%85%AC%E5%B8%83%E3%80%91%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%96%B0%E6%B3%95/ - 「フリーランス・事業者間取引適正化等法に基づく解釈ガイドライン」NO&T法律事務所
https://www.noandt.com/publications/publication20240610-2/
6. エンジニアの副業で人気の職種とスキル、単価相場
✅ この章でわかること
- 副業市場で需要の高い4つの職種と求められるスキル
- 2025年最新のリアルな単価相場(経験年数別)
- 特に高単価が狙えるAI/LLM分野の最新トレンド
どのような職種が副業市場で需要が高いのか、最新の単価相場と共に見ていきましょう。
自分の現在地をより具体的に知りたい方は、エンジニア 年収ランキングと市場相場の解説も参照しながら、「本業+副業」でどれくらいの年収レンジを目指すかをイメージしてみてください。
6.1 Web開発(フロントエンド・サーバーサイド)のエンジニア副業案件
Web開発は副業案件が非常に豊富です。モダンなフレームワーク(React, Vue.js, Node.js, Python, Rubyなど)やクラウド(AWS, GCP)の経験が評価されます。
単価相場(2025年現在)
- 3年未満: 月8万円〜25万円
- 3〜5年: 月15万円〜35万円
- 5年以上: 月25万円〜50万円+
出典 Track Works(トラックワークス)公式サイト・案件情報 https://job.tracks.run/
「レバテックフリーランス」2025年フリーランスエンジニア単価相場レポート https://freelance.levtech.jp/guide/market/
「ITプロパートナーズ」フリーランス案件単価相場(2025年版) https://itpropartners.com/market/
これらのレポートでは、ReactやVue.js、Node.js、Python、Rubyなどのモダンフレームワークの需要と単価相場が詳細に示されています。AWSやGCPなどクラウド経験も高評価の要因として挙げられています。
6.2 モバイルアプリ開発(iOS/Android)のエンジニア副業案件
スマートフォンアプリ開発も根強い人気があります。Swift/Kotlinでのネイティブ開発、またはFlutter/React Nativeでのクロスプラットフォーム開発スキルが求められます。
単価相場: 月15万円〜60万円程度
出典例 「クラウドワークス」モバイルアプリ開発案件の単価動向(2025年) https://crowdworks.jp/publications/market-trends
「Tech Stars」フリーランスエンジニア単価調査2025 https://techstars.jp/report/2025
SwiftやKotlinのネイティブ開発、FlutterやReact Nativeのクロスプラットフォーム開発の案件が多く、単価も幅広いことが報告されています。
6.3 データ分析・機械学習(AI)のエンジニア副業案件
近年、最も需要が急増している分野です。Python、TensorFlow/PyTorchなどのライブラリ、統計学の知識が求められます。
単価相場(2025年現在)
- 基礎的なAPI利用経験: 月15万円〜30万円
- 実務経験あり(プロンプトエンジニアリング含む): 月25万円〜50万円
- モデルカスタマイズ・ファインチューニング経験: 月40万円〜80万円+
出典例 「AIエンジニア転職・副業ガイド2025」by AI専門人材紹介会社 https://ai-career.jp/market/
「PyTorch公式ブログ」機械学習エンジニアの市場動向レポート2025 https://pytorch.org/blog/market-trends-2025/
「Kaggle」2024年データサイエンス・機械学習市場レポート https://www.kaggle.com/market-report-2024
Track Works 公式案件情報 https://job.tracks.run/
PythonやTensorFlow、PyTorchのスキルが求められ、プロンプトエンジニアリングやモデルのカスタマイズ経験が高単価案件に直結していることが示されています。
AI/LLM分野の最新トレンド
2024年以降、生成AIのビジネス活用が本格化し需要が爆発。Kaggle等の実績や、特定のLLM(GPT-5, Claude 4など)の実務経験があるエンジニアは、単価が20〜30%上乗せされる傾向にあります。
6.4 クラウドインフラ構築(AWS/Azure)
クラウドインフラの構築・運用スキルも非常に需要が高いです。IaC(Terraformなど)やコンテナ技術(Docker, Kubernetes)の経験があると高単価に繋がります。
単価相場: 月15万円〜70万円程度
出典 Track Works(トラックワークス)公式サイト・案件情報 https://job.tracks.run/
→ クラウドインフラ構築案件が豊富で、AWSやAzure、TerraformやDocker、Kubernetesのスキルを活かせる案件が多く、単価は月15万円〜70万円程度の幅で掲載されています。
「レバテックフリーランス」2025年クラウドエンジニア単価相場レポート https://freelance.levtech.jp/guide/market/
→ AWS、GCP、Azureのクラウドインフラ構築・運用案件の単価相場が詳細に示されており、IaC(Terraform等)やコンテナ技術(Docker、Kubernetes)経験者は高単価案件を獲得しやすいと報告されています。
「クラウドワークス」クラウドエンジニア案件動向(2025年) https://crowdworks.jp/publications/market-trends
「Tech Stars」フリーランスエンジニア単価調査2025 https://techstars.jp/report/2025
7. 先輩エンジニアの副業ケーススタディ
「実際に副業を始めた人はどんな感じなんだろう?」 そんな疑問にお答えするため、実際に副業に取り組むエンジニアのケースを2つご紹介します。
Case 1: Web系エンジニア Aさん(30代)
- 本業: 事業会社のサーバーサイドエンジニア(Python/Django)
- 副業の目的: 収入アップと、フロントエンド(React)の実務経験
- 始めたきっかけ: エージェントに登録し、週10時間稼働のスタートアップの案件を紹介してもらった。
- 成果: 半年後には月15万円の安定収入を達成。本業では触れなかったReactのスキルが身につき、キャリアの幅が大きく広がった。
Case 2: SIer勤務 Bさん(20代)
- 本業: SIerのインフラエンジニア
- 副業の目的: AI/LLMへのキャリアチェンジのための実績作り
- 始めたきっかけ: UdemyでPythonと機械学習を学び、ポートフォリオを作成。クラウドソーシングで「ChatGPT APIを使った簡単なツール開発」といった小さな案件から挑戦。
- 成果: 小さな実績を積み重ね、AI特化型のエージェント経由で大手企業のLLM関連プロジェクトに参画。収入も本業を超えるまでに。
その他にも、エンジニア向けキャリアメディア・技術ブログを通して現役エンジニアへのインタビュー記事や、個人の体験談が豊富に掲載されています。
リアルな働き方や苦労した点などを知ることができます。
(CodeZine, Findy Engineer Lab, paiza times などのキャリアメディア)
8. 【高付加価値を目指すなら】AI/LLM領域のエンジニア副業に挑戦
✅ この章でわかること
- なぜ今、AI/LLM関連の副業がエンジニアのキャリアを大きく変えるのか
- 未経験から高単価スキルを習得するための具体的な学習ロードマップ
- 実践的なスキル習得を加速させる「Track Works」の活用法
一般的なWeb開発だけでなく、エンジニア副業としてより専門性を高めて高単価案件に挑戦したいなら、AI/LLM領域の副業案件が最もおすすめです。この分野は、あなたのエンジニアとしての市場価値を飛躍的に高める可能性を秘めています。
AI/LLM領域でフリーランスとしてどうキャリアを築いていくかは、aiエンジニア フリーランスのキャリアガイドで、案件の種類や働き方のパターンをまとめているので、本章とセットで読むとイメージが湧きやすくなります。
8.1 なぜ今、AI/LLM関連のエンジニア副業が熱いのか
AI/LLMはあらゆるビジネスを変革するポテンシャルを秘めており、エンジニア需要が供給を大幅に上回っています。そのため、スキルを持つエンジニアは非常に高い市場価値を持ち、高単価な案件を獲得しやすい状況です。
8.2 未経験からAI/LLMエンジニア副業を目指す学習ロードマップ
- Step1: Python基礎固め
データ分析の基本となるPython、特にNumpy, Pandasライブラリに習熟する。 - Step2: 機械学習の基礎を学ぶ
Scikit-learnを使い、基本的な機械学習モデルを実装してみる。 - Step3: 深層学習とLLMを学ぶ
TensorFlowやPyTorchの基礎を学び、Hugging Face Transformersなどで既存モデルを動かす。 - Step4: API連携とプロンプトエンジニアリング
代表的な生成AI APIを利用し、簡単なアプリケーションを開発する。(例: Chatbot, 要約ツール, 画像生成アプリ)- OpenAI API(ChatGPT, GPT-4/4.5 など)
- Anthropic Claude API(Claude 3, Claude 3.5 など)
- Google Gemini API(旧Bard; マルチモーダル対応)
- Cohere API(RAGや文章生成に強み)
- Hugging Face Inference API(多様なオープンソースモデルを利用可能)
- Step5: ポートフォリオ作成
Kaggleに挑戦したり、学んだ技術でオリジナルのAIアプリを開発し、GitHubで公開する。
8.3 エンジニア副業スキルの習得を加速させるなら、実践的学習プラットフォームの活用を
独学や書籍での学習も重要ですが、特にAI/LLMのような先端分野では、実際に手を動かしながら学ぶことがスキル定着の最短ルートです。しかし、環境構築の複雑さや、何から学ぶべきかという指針の欠如が、学習の大きな障壁となりがちです。
そこでおすすめしたいのが、私たちギブリーが提供するエンジニアのスキルアップ支援プラットフォーム**「Track Works」**です。
<Track Worksが副業スキル習得・キャリアアップに最適な理由>
- 生成AI技術×高単価の独自案件を紹介
Track Worksは、LLMやRAGなどの生成AI技術を活用したプロダクト開発やPoC案件など、他では見つからない高単価案件を独自に保有しています。大手企業との協業案件も多く、最先端の技術領域で副業・フリーランスとして活躍したい方に最適です1。 - コーディングテストによるスキルの可視化と最適マッチング
独自のコーディングテストツール「Track Test」により、職歴や面談だけでは分かりにくい本来のスキルを定量的に可視化。これにより、あなたのスキルや経験に最適な案件をスムーズに紹介できます。 - キャリアアドバイザーによる個別サポート
専任のキャリアアドバイザーが面談を通じて希望やキャリアプランを丁寧にヒアリング。案件選定から稼働後のフォローまで、1on1でサポートを受けられます。 - 500名以上が在籍するエンジニアコミュニティ
AIスタートアップや大手企業出身のエンジニアが多数参加するコミュニティを運営。技術交流やイベントを通じて、ネットワークを広げたり、最新情報を得ることができます。 - フルリモート・柔軟な稼働条件
多くの案件がフルリモートや柔軟な稼働条件に対応しており、本業と両立しやすい環境が整っています。
Track Worksは、生成AI技術領域に特化した高単価副業案件を、スキル可視化と専門アドバイザーのサポートで効率的に紹介するサービスです。
市場価値の高いスキルを集中的にインプット・アウトプットすることから始めてみてはいかがでしょうか。
【出典・参考】
参照ソース: Track Works(トラックワークス)|副業・フリーランス×高単価AI案件|先端技術でキャリアと収入UP
https://job.tracks.run/new-grad/free-test_ver0
本文中での出典表記例: (出典:Track Works公式サイト, 2025年)
9. エンジニア副業のトラブル対策と収入管理の基本
✅ この章でわかること
- 契約書で最低限チェックすべき5つのポイント
- もしトラブルが起きてしまった時の相談先
- 副業収入を賢く管理するための会計ソフト活用術
9.1エンジニア副業の契約トラブル編
副業を始めるときに最も注意すべきは「契約トラブル」です。報酬未払い、業務範囲の拡大、知的財産権の帰属など、事前に確認しておかないと後々大きな問題に発展する可能性があります。
契約書で最低限チェックすべき5つのポイント
- 業務範囲と成果物
→ どこまでが契約範囲か、成果物の定義が明確か。 - 報酬と支払条件
→ 金額、消費税の扱い、支払サイト(例: 月末締め翌月末払い)が明記されているか。 - 検収・修正対応
→ 納品後の検収期間、修正回数や範囲が定められているか。 - 知的財産権の帰属
→ 作成したコードやデザインの権利が誰に帰属するか。 - 秘密保持・競業避止
→ 業務で知り得た情報の取り扱い、他案件への影響がないか。
もしトラブルが起きてしまった時の相談先
- フリーランス・トラブル110番
厚生労働省の委託事業。弁護士が無料で相談に応じてくれます。 - エージェントの担当者
エージェント経由の案件なら、間に入って交渉してくれる場合があります。 - 弁護士(法テラスなど)
法的対応が必要な場合は、弁護士への相談が有効です。法テラスでは一定条件で無料相談も可能です。 - 労働基準監督署
実態が雇用に近い「偽装請負」の場合は、労基署に相談できるケースもあります。
9.2 エンジニア副業のお金管理編
副業収入は本業と分けて管理するのが鉄則です。確定申告をスムーズに行うためにも、日々の収支を整理しておきましょう。
副業収入を賢く管理するための会計ソフト活用術
- おすすめの会計ソフト
- freee会計: 初心者でも直感的に操作でき、請求書発行から確定申告まで一元管理可能。
- マネーフォワード クラウド確定申告: 銀行口座やクレジットカードと連携し、自動仕訳で手間を削減。
- 弥生会計オンライン: 青色申告に強く、サポート体制が充実。
- 管理のコツ
- 副業用の銀行口座・クレジットカードを分ける
- 領収書はスマホで撮影してクラウド保存
- 月1回は収支を振り返り、納税資金を確保しておく
ポイントまとめ
- 契約書は「業務範囲・報酬・検収・権利・秘密保持」の5点を必ず確認。
- トラブル時は「フリーランス・トラブル110番」や弁護士など専門機関に相談。
- 会計ソフトを活用し、副業収入を効率的に管理することで、確定申告もスムーズに。
副業収入が増えてきたタイミングで、確定申告・経費計上・青色申告の全体像を整理しておきたい方は、フリーランス確定申告、経費・青色申告で損してない? を読んでおくと、実務で迷いにくくなります。
👉 このように「契約トラブル編」と「お金管理編」に分けることで、読者は リスク回避の方法 と 収入管理の実践法 を整理して理解できるようになります。
9.3 エンジニア副業チェックリスト(契約・お金管理)
副業を始める前に、以下のチェックリストを確認しておきましょう。
副業準備シート(チェックリスト)
このシートは、副業を始める前に確認すべき「契約」と「お金管理」のポイントをまとめたチェックリストです。
案件開始前に必ず確認し、トラブルや管理ミスを未然に防ぎましょう。
契約チェックリスト ✅
- 契約書に「業務範囲」と「成果物」が明確に記載されている
- 報酬額・支払条件(支払日・消費税の扱い)が明記されている
- 検収期間や修正対応の範囲・回数が定められている
- 知的財産権(コード・デザイン等)の帰属先が明確になっている
- 秘密保持・競業避止の条項を確認し、過度に制限されていない
お金管理チェックリスト ✅
- 副業用の銀行口座・クレジットカードを分けている
- 領収書・レシートをスマホで撮影し、クラウドに保存している
- 会計ソフト(freee / マネーフォワード / 弥生など)を導入している
- 月1回は収支を振り返り、納税資金を確保している
- 青色申告の要件(e-Taxや電子帳簿保存)を確認している
メモ欄 📝
自由にメモを書き込んで活用してください。
利用方法
- このシートを PDF で保存し、案件開始前に毎回チェック。
- 印刷して手元に置き、チェックを入れながら進めるのもおすすめです。
- 定期的に見直し、抜け漏れがないか確認しましょう。
ポイントまとめ
- 契約は「業務範囲・報酬・検収・権利・秘密保持」を必ず確認。
- トラブル時は「フリーランス・トラブル110番」や弁護士など専門機関に相談。
- 会計ソフトを活用し、副業収入を効率的に管理することで、確定申告もスムーズに。
- チェックリストを活用して、契約とお金管理の抜け漏れを防ぐ。
👉 このチェックリストを印刷して手元に置いたり、案件開始前に毎回確認することで、トラブルを未然に防ぎ、安心して副業を続けられるようになります。
10. まとめ:エンジニア副業の小さな一歩から、新しいキャリアを始めよう
この記事では、エンジニア副業の始め方と副業案件の探し方、高単価領域への挑戦、そしてトラブル対策まで、ギブリーの知見を交えて網羅的に解説しました。 情報量が多く、「どこから手をつければ…」と感じたかもしれません。しかし、最初から全てを完璧にする必要はありません。
まずは、今日できる小さな一歩を踏み出してみませんか?
- 自分のスキルを書き出してみる(3章)
- 気になる副業エージェントに登録し、どんな案件があるか眺めてみる(4章)
- 「Track Works」で興味のあるイベント・セミナーを探し、登録から始めてみる(8章)
副業は、単なる収入源ではなく、あなたのキャリアの可能性を大きく広げるための強力な武器です。その小さな一歩が、未来のあなたにとって大きな飛躍へと繋がるはずです。






