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【回答例&解説付き】IT企業の面接で聞かれる質問20選!エンジニア就活生必見!

【回答例&解説付き】IT企業の面接で聞かれる質問20選!エンジニア就活生必見!



1. はじめに:IT企業の面接、何を聞かれるか不安?準備すれば大丈夫!

皆さん、面接に対して「何を聞かれるんだろう」「うまく答えられるかな」と不安を感じていませんか?エンジニアの面接は、技術的な質問から人柄を見る質問まで多岐にわたり、対策が難しいと感じるかもしれません。しかし、ご安心ください。面接で聞かれる質問には傾向があり、事前に意図を理解し、自分の言葉で話す準備をしておけば、自信を持って臨むことができます。

1.1 面接官は「完璧な受け答え」より「あなたらしさ」を見ている

面接官は、皆さんの「完璧な回答」を求めているわけではありません。それよりも、皆さんがどんな考えを持ち、何に興味があるのか、そしてどんな人柄なのかを知りたいと考えています。飾らない言葉で、皆さんの個性や熱意を伝えることが大切です。

1.2 この記事を読めば、面接の「なぜ?」がわかる

面接で聞かれる質問には、必ず「意図」があります。この記事では、それぞれの質問がなぜ聞かれるのか、面接官が何を知りたいのかを詳しく解説します。質問の意図を理解することで、的外れな回答を避け、自信を持って面接に臨めるようになるでしょう。

1.3 開発経験が少なくても、ポテンシャルを伝える方法がある

「開発経験が少ないから不安…」と感じる方もいるかもしれません。しかし、面接では現在のスキルだけでなく、皆さんの「ポテンシャル」も重視されます。学習意欲や課題解決への姿勢、論理的思考力などをアピールすることで、十分な評価を得ることが可能です。

2. まずは押さえよう!エンジニア採用面接で面接官が見ている3つのポイント

具体的な質問対策に入る前に、面接官が何を知りたいのか、評価のポイントを理解しておくことが非常に重要です。これを理解することで、全ての質問に対して的を射た回答ができるようになります。エンジニアの採用面接では、単にプログラミングができるかどうかだけでなく、以下の点が総合的に見られています。

2.1 ポイント①:技術力と学習意欲(ポテンシャル)

面接官は、皆さんの現在の技術力はもちろん、それ以上に「今後どれだけ成長できるか」というポテンシャルを見ています。新しい技術を学ぶ意欲や、自ら課題を見つけて解決しようとする姿勢は、エンジニアとして非常に重要です。日々の学習習慣や、技術への好奇心を具体的に伝えましょう。

2.2 ポイント②:論理的思考力と課題解決能力

エンジニアの仕事は、複雑な問題を分析し、論理的に解決策を導き出すことの連続です。面接では、皆さんがどのように考え、行動し、問題を解決してきたのかを問われます。具体的なエピソードを交えながら、思考プロセスを分かりやすく説明することが大切です。

2.3 ポイント③:チームで働く力とカルチャーフィット

IT企業の開発は、多くの場合チームで行われます。そのため、協調性やコミュニケーション能力は不可欠です。また、企業の文化や価値観に合うかどうかも重視されます。チームでの経験や、周囲と協力して何かを成し遂げたエピソードを準備しておきましょう。

3. 【自己分析編】「あなた」という人柄を伝える定番質問5選

このパートでは、あなた自身の価値観や人間性を知るための質問を取り上げます。面接官は、あなたがどんな人物で、どんな考えを持っているのかを知り、自社の文化に合うかどうかを見ています。自己PRやガクチカは、ただ経験を話すだけでなく、その経験から何を学び、今後どう活かしたいかを伝えることが大切です。

3.1 質問1:自己紹介・自己PRをしてください

質問の意図: コミュニケーション能力や、自分の強みを簡潔にまとめる力を見ています。また、面接の導入として、皆さんの人柄や興味を知るきっかけにもなります。

回答のポイント: 1分程度にまとめ、氏名、大学・学部、専攻、興味のある技術分野、そして最もアピールしたい強みを簡潔に伝えましょう。

回答例: 「〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。大学では情報科学を専攻し、特にWebアプリケーション開発に興味を持って学習してきました。個人開発では、PythonとDjangoを用いて学習管理ツールを開発し、ユーザーの課題解決に貢献する喜びを感じました。私の強みは、一度決めたことは最後までやり抜く継続力と、新しい技術を積極的に学ぶ探求心です。御社でユーザーに価値を届けるサービス開発に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。」

解説: 氏名、専攻、興味分野、具体的な経験、強み、そして入社後の意欲を盛り込むことで、面接官が次に聞きたいことを引き出すことができます。簡潔にまとめることで、好印象を与えられるでしょう。

3.2 質問2:学生時代に最も力を入れたことは何ですか?(ガクチカ)

質問の意図: 困難に直面した際の行動力、課題解決能力、目標達成への意欲、そしてそこから何を学んだかを見ています。

回答のポイント: 経験の「内容」だけでなく、「なぜそれに取り組んだのか」「どんな課題があったか」「どう行動したか」「結果どうなったか」「何を学んだか」を具体的に話しましょう。

回答例: 「私が学生時代に最も力を入れたことは、大学のプログラミングサークルで、未経験者向けの学習ロードマップを作成し、定着率を向上させたことです。当初、サークルでは入会者の半数以上が途中で活動を辞めてしまう課題がありました。そこで、私は未経験者がつまずきやすいポイントを分析し、基礎から応用まで段階的に学べるロードマップを設計しました。週に一度の進捗確認会を設け、個別の質問にも対応することで、最終的に未経験者の定着率を30%向上させることができました。この経験から、相手の立場に立って課題を特定し、解決策を実行することの重要性を学びました。」

解説: 課題→行動→結果→学びの順で話す「STARメソッド」を意識すると、論理的に伝わりやすくなります。

  • S - Situation (状況)
    • どのような状況だったのか、背景を説明します。
    • 例: 大学のプログラミングサークルにおいて、入会者の半数以上が途中で活動を辞めてしまうという課題がありました。
  • T - Task (課題)
    • その状況下で、あなたにどのような課題や目標があったのかを説明します。
    • 例: 未経験者の定着率を向上させること。
  • A - Action (行動)
    • 課題や目標に対して、あなたが具体的にどのような行動をとったのかを説明します。
    • 例: 未経験者がつまずきやすいポイントを分析し、基礎から応用まで段階的に学べる学習ロードマップを設計しました。また、週に一度の進捗確認会を設け、個別の質問にも対応しました。
  • R - Result (結果)
    • あなたの行動がどのような結果をもたらしたのかを説明します。その結果から何を学び、それがどのように貢献したのかを示します。
    • 例:最終的に未経験者の定着率を30%向上させることができました。この経験から、相手の立場に立って課題を特定し、解決策を実行することの重要性を学びました。

3.3 質問3:あなたの長所と短所を教えてください

質問の意図: 自己分析の深さや、客観的に自分を評価する能力を見ています。短所を認識し、改善しようとする姿勢も評価の対象です。

回答のポイント: 長所は具体的なエピソードを交えて説明し、短所は改善策とセットで伝えましょう。短所が仕事に致命的な影響を与えないものを選ぶことが重要です。

回答例: 「私の長所は、一度決めた目標に対して粘り強く取り組む継続力です。例えば、プログラミング学習では、毎日欠かさず1時間以上コードを書くことを習慣にし、難解なエラーに直面しても諦めずに解決策を探し続けました。その結果、独学でWebアプリケーションを完成させることができました。一方、短所は、完璧主義なあまり、一人で抱え込みすぎてしまう点です。以前、グループワークで自分の担当部分にこだわりすぎて、全体の進捗を遅らせてしまった経験があります。この反省から、現在は周囲に積極的に相談し、協力を仰ぐように意識しています。今後は、より効率的にチームで成果を出せるよう、バランス感覚を磨いていきたいと考えています。」

解説: 長所は仕事に活かせる内容を、短所は改善努力をしていることを示すことで、自己成長への意欲をアピールできます。具体的なエピソードを交えることで、説得力が増します。

3.4 質問4:周りからどんな人だと言われますか?

質問の意図: 自己認識と他者からの評価のギャップ、そして客観的な視点を持っているかを見ています。コミュニケーション能力や協調性も測られます。

回答のポイント: 自分の長所や特徴と一致するような、具体的なエピソードを交えて話しましょう。ポジティブな評価を伝えるのが良いでしょう。

回答例: 「友人からは『真面目で探求心が強い』とよく言われます。特に、新しい技術や知識に触れると、その仕組みを深く理解しようと徹底的に調べたり、実際に手を動かして試したりするタイプだと言われます。例えば、最近話題の生成AIについて、論文を読み込んだり、実際にAPIを触って簡単なアプリケーションを開発したりした際も、その探求心を発揮できたと感じています。この探求心は、エンジニアとして常に学び続ける上で強みになると考えています。」

解説: 他者からの評価という形で、自分の強みを客観的にアピールできます。具体的な行動や興味と結びつけると説得力が増し、面接官にあなたの人物像が伝わりやすくなります。

3.5 質問5:これまでの人生で一番の挫折経験と、それをどう乗り越えたか教えてください

質問の意図: 困難への向き合い方、ストレス耐性、問題解決能力、そしてそこから何を学んだかを見ています。

回答のポイント: 挫折の内容よりも、「どう乗り越えたか」と「何を学んだか」に焦点を当てて話しましょう。前向きな姿勢を示すことが重要です。

回答例: 「私が一番の挫折だと感じたのは、大学3年時に参加したハッカソンで、チーム開発が全くうまくいかなかった経験です。私はリーダーを務めていましたが、技術的な知識不足からメンバーの意見をうまくまとめられず、最終的に成果物を完成させることができませんでした。この挫折から、私は技術力だけでなく、チームをまとめるコミュニケーション能力や、計画を立てる重要性を痛感しました。その後、私はプログラミング学習を一層強化するとともに、リーダーシップに関する書籍を読み、サークル活動では積極的にメンバー間の調整役を担うようにしました。この経験は、私にとって大きな学びとなり、今では困難に直面しても、まずは冷静に状況を分析し、周囲と協力して解決策を探すことができるようになりました。」

解説: 挫折から学び、成長したプロセスを具体的に示すことで、困難を乗り越える力があることをアピールできます。失敗を次に活かす姿勢が評価されます。

4. 【技術・経験編】エンジニアとしての素養をアピールする質問6選

ここでは、エンジニアとしてのスキルや経験、技術への熱意を問う質問に焦点を当てます。開発経験が豊富な方は、その内容を分かりやすく説明する練習が必要です。一方、経験が浅いと感じる方も、普段の学習方法や技術への興味関心を示すことで、ポテンシャルを十分にアピールできます。「なぜエンジニアになりたいのか」という根本的な問いから、具体的な学習プロセス、チーム開発での役割まで、自分の言葉で語れるように準備しましょう。

4.1 質問1:なぜエンジニアになりたいのですか?

質問の意図: エンジニア職への本気度、仕事への価値観、そしてキャリアビジョンを見ています。

回答のポイント: 漠然とした理由ではなく、具体的な経験やきっかけを交え、エンジニアとして何を実現したいのかを伝えましょう。

回答例: 「私がエンジニアを志望する理由は、自分の手でサービスを作り、人々の生活を豊かにすることに大きな喜びを感じるからです。大学でプログラミングを学び始めた際、最初は難しさを感じましたが、コードが動いた時の達成感や、自分が作ったものが形になる面白さに魅了されました。特に、友人の『こんなツールがあったら便利なのに』という一言から、学習管理ツールを開発した経験が強く印象に残っています。この経験を通じて、エンジニアとして技術を磨き、社会に貢献したいという思いが強くなりました。」

解説: 自身の経験と結びつけ、エンジニアという仕事の魅力や、その仕事を通じて何を実現したいのかを具体的に語ることで、説得力が増します。

4.2 質問2:普段どのようにプログラミングを学習していますか?

質問の意図: 自律的な学習能力、情報収集力、そして技術への探求心を見ています。

回答のポイント: 具体的な学習方法(書籍、オンライン教材、OSS貢献など)や、新しい技術をキャッチアップする方法を伝えましょう。

回答例: 「普段は、オンライン学習プラットフォームのUdemyやProgateを活用して基礎を固め、その後は公式ドキュメントや技術ブログを読み込んで、より深い知識を習得するようにしています。特に、新しいフレームワークやライブラリを学ぶ際は、まず簡単なアプリケーションを実際に作ってみることで、動かしながら理解を深めることを意識しています。また、GitHubで公開されているオープンソースプロジェクトのコードを読んだり、技術系のイベントや勉強会に参加したりして、最新の情報をキャッチアップするように努めています。」

解説: 具体的な学習リソースや方法を挙げることで、学習への積極性や効率性をアピールできます。自ら学ぶ姿勢は、エンジニアにとって非常に重要です。

4.3 質問3:これまで開発した成果物(ポートフォリオ)について教えてください

質問の意図: 実践的な開発スキル、課題解決能力、そして技術選定の意図を見ています。

回答のポイント: 成果物の概要、開発の背景(なぜ作ったか)、使った技術、工夫した点、苦労した点と解決策、そしてそこから得た学びを説明しましょう。

回答例: 「大学の授業で学んだ知識を活かし、個人で『学習進捗管理Webアプリケーション』を開発しました。このアプリケーションは、ユーザーが学習目標を設定し、日々の進捗を記録・可視化できるものです。開発の背景には、私自身が学習のモチベーション維持に苦労した経験があり、同じ悩みを抱える人の助けになりたいという思いがありました。技術スタックは、フロントエンドにReact、バックエンドにNode.jsとExpress、データベースにはMongoDBを使用しました。特に工夫した点は、ユーザーが直感的に操作できるようUI/UXにこだわり、進捗グラフの表示を分かりやすくしたことです。開発中に、非同期処理の実装で苦労しましたが、公式ドキュメントや技術記事を徹底的に読み込み、試行錯誤を繰り返すことで解決できました。この経験を通じて、要件定義からデプロイまでの一連の開発プロセスを実践的に学ぶことができました。」

解説: 成果物の説明だけでなく、開発の動機や課題解決のプロセス、学びを具体的に伝えることで、技術力とエンジニアとしての思考力をアピールできます。

<ポートフォリオがない場合の切り返し方> まだ完成したポートフォリオがない場合でも、正直にその状況を伝えつつ、前向きな姿勢を示すことが大切です。現在取り組んでいることや、これから学びたい意欲を具体的に伝えましょう。例えば、「まだ個人で完成させたポートフォリオはありませんが、現在〇〇の技術を習得するために、△△のようなアプリケーションを開発中です」と説明できます。

また、授業でのグループ開発経験や、インターンシップでの開発経験、あるいは競技プログラミングの実績、技術ブログでのアウトプットなどもアピールポイントになります。「完成形ではないけれど、〇〇の段階まで進んでいます」といった途中経過でも、あなたの学習意欲や行動力を示すことができます。入社後、実践的な開発経験を積んで、いち早く貢献したいという意欲を伝えることも効果的です。

4.4 質問4:チームでの開発経験はありますか?その中でのあなたの役割は?

質問の意図: 協調性、コミュニケーション能力、チームでの貢献意欲を見ています。

回答のポイント: チームでの具体的な役割、貢献したこと、直面した課題と解決策、そしてチーム開発から得た学びを伝えましょう。

回答例: 「大学のゼミで、5人チームで『地域活性化のための観光情報サイト』を開発した経験があります。私は主にバックエンド開発を担当し、API設計やデータベース構築を行いました。チーム開発では、メンバー間の認識のズレから仕様変更が頻繁に発生し、進捗が遅れるという課題に直面しました。そこで私は、毎日朝会を実施し、進捗状況や課題を共有する場を設けました。また、GitHubのIssueやPull Requestを積極的に活用し、コードレビューを通じて技術的なフィードバックを密に行うことで、認識のズレを最小限に抑えるよう努めました。結果として、プロジェクトを期限内に完成させることができ、チームで協力することの重要性や、円滑なコミュニケーションの価値を深く学ぶことができました。」

解説: チームでの具体的な役割と貢献、課題解決への取り組みを示すことで、協調性や問題解決能力をアピールできます。

4.5 質問5:最近気になっている技術やニュースはありますか?

質問の意図: 技術への興味関心、情報収集力、そして自律的な学習意欲を見ています。

回答のポイント: 具体的な技術やニュースを挙げ、なぜ興味があるのか、どのように活用できると考えているのかを自分の言葉で説明しましょう。

回答例: 最近特に気になっているのは、生成AIの進化と、それがソフトウェア開発に与える影響です。特に、GitHub CopilotやCursor、Cline、Devin、Claude Codeなど、様々なAIコーディングツールが開発効率を劇的に向上させる可能性に注目しています。私自身も、簡単なコード生成やデバッグに活用してみたところ、開発スピードが向上するのを実感しました。今後は、AIを単なるツールとして使うだけでなく、AIが生成したコードの品質を評価したり、より複雑な問題解決にAIをどう組み込むかといった、AIと共存する開発手法について深く学びたいと考えています。」

解説: 最新技術へのアンテナの高さと、それを自分の学習やキャリアにどう結びつけるかを語ることで、探求心と将来性をアピールできます。

4.6 質問6:技術的な困難に直面したとき、どう乗り越えましたか?

質問の意図: 問題解決能力、粘り強さ、そして学習意欲を見ています。

回答のポイント: 具体的な技術的な課題を挙げ、どのように情報収集し、試行錯誤し、解決に至ったのかのプロセスを説明しましょう。

回答例: 「個人開発でWebアプリケーションを制作していた際、特定のAPIからのデータ取得がうまくいかず、エラーが解消できないという技術的な困難に直面しました。最初は公式ドキュメントを読み込みましたが解決せず、次にStack OverflowやQiitaなどの技術コミュニティで類似の事例を探しました。それでも解決策が見つからなかったため、最終的にはAPIの提供元に直接問い合わせを行い、詳細なエラーログを提供することで、原因がAPI側の仕様変更にあることが判明しました。この経験から、問題解決のためには多角的な視点から情報収集すること、そして必要であれば専門家や提供元に直接問い合わせる勇気も必要だと学びました。この粘り強さは、今後のエンジニア人生でも活かしていきたいと考えています。」

解説: 困難な状況でどのように考え、行動したかを具体的に示すことで、問題解決能力と粘り強さをアピールできます。

5. 【志望動機・キャリア編】企業への熱意と将来性を示す質問5選

このカテゴリの質問では、「なぜこの会社なのか」「入社して何をしたいのか」という、企業への熱意とあなたのキャリアビジョンが問われます。多くのIT企業の中から、なぜその企業を選んだのかを、事業内容や技術、企業文化などと結びつけて具体的に説明することが求められます。「どの会社でも通用する志望動機」ではなく、その企業だからこその理由を自分の言葉で語れるよう、徹底した企業研究が不可欠です。

5.1 質問1:なぜIT業界の中でも弊社を志望するのですか?

質問の意図: 企業への理解度、志望度の高さ、そして入社後の貢献意欲を見ています。

回答のポイント: 企業の事業内容、技術スタック、企業文化、サービスなどに具体的に触れ、なぜその企業で働きたいのかを明確に伝えましょう。

回答例: 「私が貴社を志望する理由は、〇〇(貴社サービス名)を通じて、社会に大きなインパクトを与えている点に強く魅力を感じたからです。特に、貴社の『ユーザーの課題を技術で解決する』というミッションに深く共感いたしました。私自身、大学で開発した学習管理ツールを通じて、ユーザーの課題解決に貢献する喜びを経験しました。貴社であれば、最先端の技術を用いて、より多くの人々の生活を豊かにするサービス開発に携われると確信しています。また、貴社の技術ブログを拝見し、〇〇(特定の技術や取り組み)に積極的に挑戦されている点も、エンジニアとして成長したい私にとって非常に魅力的です。」

解説: 企業への深い理解と、自身の経験や価値観との合致を具体的に示すことで、強い志望度をアピールできます。

5.2 質問2:入社後、どのようなエンジニアになりたいですか?(キャリアプラン)

質問の意図: キャリアに対する明確なビジョン、成長意欲、そして企業への貢献意欲を見ています。

回答のポイント: 短期(3年後)、中期(5年後)といった具体的な期間で、どのようなスキルを身につけ、どのような役割を担いたいかを伝えましょう。

回答例: 「入社後はまず、貴社のサービス開発に貢献できるよう、基礎的な技術力をしっかりと身につけたいと考えています。3年後には、一人で一通りの開発業務を完遂できるエンジニアになり、チームの一員として積極的に提案や改善を行えるようになりたいです。将来的には、特定の技術領域(例:バックエンド、AIなど)のスペシャリストとして、技術的な課題解決をリードできる存在になりたいと考えています。貴社の〇〇(特定の技術やプロジェクト)に貢献し、ユーザーに最高の体験を提供できるエンジニアを目指します。」

解説: 具体的な期間と目標を提示することで、計画性と成長意欲をアピールできます。企業の事業や技術と関連付けると、より説得力が増します。

5.3 質問3:弊社のサービスや事業についてどう思いますか?

質問の意図: 企業研究の深さ、サービスへの理解度、そして当事者意識を見ています。

回答のポイント: サービスの良い点だけでなく、改善点や、もし自分が入社したらどう貢献したいかといった視点も交えて話しましょう。

回答例: 「御社の〇〇(サービス名)は、〇〇という課題を解決する画期的なサービスだと感じています。特に、〇〇(具体的な機能や特徴)は、ユーザーにとって非常に価値が高いと感じました。私自身も実際に利用してみて、〇〇(良い点)に感銘を受けました。一方で、もし改善点を挙げるとすれば、〇〇(具体的な改善点)のような機能があれば、さらにユーザー体験が向上するのではないかと感じました。もし入社できましたら、ユーザーの声を深く理解し、技術的な側面からサービスの改善や新機能開発に貢献していきたいと考えております。」

解説: サービスへの深い理解と、ユーザー視点での考察、そして改善提案をすることで、当事者意識と貢献意欲をアピールできます。

5.4 質問4:企業選びの軸は何ですか?

質問の意図: 企業選びの基準、自己分析の深さ、そして入社後のミスマッチを防ぐ意図があります。

回答のポイント: 自身の価値観やキャリアビジョンと結びつけ、具体的な軸を2〜3つ挙げましょう。その軸がなぜ重要なのかも説明します。

回答例: 「私の企業選びの軸は主に3つあります。1つ目は、『技術を通じて社会貢献できるサービスを提供していること』です。自分の開発が人々の役に立つことに喜びを感じるため、社会性の高いサービスに携わりたいと考えています。2つ目は、『新しい技術に積極的に挑戦できる環境があること』です。常に学び続け、エンジニアとして成長できる環境を求めています。3つ目は、『チームで協力し、切磋琢磨できる文化があること』です。一人でなく、仲間と共に目標に向かって開発を進めたいと考えています。貴社は、これらの軸に合致していると強く感じています。」

解説: 軸を明確にすることで、企業への志望理由がより論理的になります。自身の価値観と企業の特性を結びつけることが重要です。

5.5 質問5:他社の選考状況を教えてください

質問の意図: 志望度の高さ、就職活動の軸の一貫性、そして内定を出した場合の入社可能性を見ています。

回答のポイント: 正直に伝えつつ、貴社が第一志望であることを明確に伝えましょう。選考中の企業名や業界を具体的に挙げても問題ありません。

回答例: 「現在、御社を含め3社から選考を受けております。いずれもWebサービス開発を手がける企業で、ユーザーに価値を届けるという点で共通しています。その中でも、御社の〇〇(具体的なサービスや技術、文化など)に最も魅力を感じており、第一志望として選考を進めさせていただいております。もし内定をいただけましたら、ぜひ御社で働きたいと考えております。」

解説: 正直に状況を伝えつつ、貴社が第一志望であることを明確にすることで、入社への意欲をアピールできます。

6. 【逆質問編】意欲をアピールするチャンス!効果的な逆質問4選

面接の最後にほぼ必ず聞かれる「何か質問はありますか?」という逆質問。これは、単なる疑問解消の時間ではなく、あなたの意欲や企業理解度を示す絶好のアピールチャンスです。事前に調べればわかるような質問や、待遇や条件に関する質問ばかりするのは避けましょう。入社後の働き方や成長環境、企業の技術的な取り組みなど、働く意欲が伝わるような質問を準備しておくことで、他の就活生と差をつけることができます。

6.1 質問1: エンジニアのキャリアパスはどのように描かれていますか?

ポイント: 入社後のキャリアプランを具体的にイメージしたいという意欲を伝えましょう。企業が提供する成長機会とご自身の希望がマッチするかを確認する良い機会にもなります。

逆質問例: 「御社におけるエンジニアのキャリアパスは、具体的にどのように描かれていますか?例えば、技術を深めるスペシャリストの道や、チームをまとめるマネジメントの道など、どのような選択肢があるのでしょうか。また、それぞれのキャリアパスにおいて、どのようなスキルや経験が求められるのか、具体的な事例を交えてお聞かせいただけますと幸いです。私自身も長期的な視点でキャリアを考えていきたいので、ぜひ参考にさせていただきたいです。」

解説: ご自身のキャリア形成への真剣な姿勢と、企業が提供する成長機会への関心を示すことができます。入社後のミスマッチを防ぐためにも、具体的な情報を引き出すことが大切です。

6.2 質問2: 新しく入社したメンバーへのサポート体制はありますか?

ポイント: 入社後の不安を解消したいという気持ちと、一日も早く企業に貢献したいという前向きな意欲を伝えましょう。サポート体制を知ることで、入社後の具体的なイメージを持つことができ、入社への意欲をさらに高めることにもつながります。

逆質問例: 「御社では、新しく入社したメンバーに対して、どのようなサポート体制を整えていらっしゃいますか?例えば、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)やメンター制度、あるいは研修プログラムなど、具体的な取り組みについてお聞かせいただけますでしょうか。私も入社後、一日も早く御社に貢献できるよう、積極的に学びたいと考えておりますので、ぜひ参考にさせていただきたいです。」

解説: この質問は、皆さんの成長意欲と、企業への貢献意欲を同時にアピールできる効果的なものです。企業側も、新入社員が安心して成長し、長く活躍してくれることを望んでいます。そのため、入社後のミスマッチを防ぎたいという企業の思いにも合致し、好意的に受け止められるでしょう。

6.3 質問3:御社で現在、最も注力されている技術領域は何ですか?

ポイント: この質問では、企業の事業戦略や技術戦略への深い関心を示すことが重要です。また、あなたが自身の技術的な興味や学習意欲をどのように企業の方向性と結びつけたいと考えているのかを伝える良い機会にもなります。入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業が今、そしてこれから何に注力していくのかを把握する姿勢を見せましょう。

逆質問例: 「御社で現在、最も注力されている技術領域は何ですか?その技術領域に注力されている背景や、今後の展望についてもお聞かせいただけますでしょうか。もし可能であれば、その領域でどのような課題に取り組んでいらっしゃるか、具体的なプロジェクトの例などがあれば教えていただきたいです。」

解説: この逆質問は、企業の技術的な方向性や将来性に対するあなたの強い関心を示すことができます。また、自身の興味のある技術領域に触れることで、入社後のキャリアパスを具体的にイメージしていることも伝えられるでしょう。

6.4 質問4:プロダクト開発において、最もやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

ポイント: 自身の開発経験と結びつけて、具体的なエピソードを交えながら「やりがい」を語ることが大切です。単なる技術的な達成感だけでなく、ユーザーへの貢献やチームでの協業、課題解決など、多角的な視点から話すと良いでしょう。

逆質問例: 「御社では、プロダクト開発において、どのような瞬間にやりがいを感じるエンジニアの方が多いでしょうか。特に、ユーザーからのポジティブなフィードバックを得られた時や、チームで困難な課題を乗り越えた時など、具体的なエピソードがあればぜひお聞かせいただきたいです。私も将来的に御社で働く上で、どのような瞬間に喜びを感じられるのか、イメージを深めたいと考えております。」

解説: この逆質問は、企業側の「やりがい」の定義や開発文化を知る良い機会になります。あなたの価値観と企業の価値観が合致するかを確認できるだけでなく、企業文化への関心と、長期的に貢献したいという意欲をアピールできます。

エンジニア就活で使える逆質問についてもっと知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください↓

エンジニア就活、逆質問70選!面接突破のコツ https://job.tracks.run/columns/engineer-interview-questions

7. 質問回答だけじゃない!面接前に必ずやるべき3つの準備

面接本番で力を発揮するためには、質問への回答を準備するだけでは不十分です。より根本的な準備として、「自己分析」「企業研究」「実践練習」の3つが欠かせません。自分の経験や価値観を深く掘り下げ、それを志望企業のどの部分に魅力に感じているのかと結びつける。そして、それをスムーズに言葉にできるよう、模擬面接などで練習を重ねる。この一連のプロセスが、自信を持って面接に臨むための土台となります。

7.1 準備①:徹底した自己分析と経験の棚卸し

自分の強みや弱み、価値観、興味のあること、そしてこれまでの経験を深く掘り下げましょう。特に、プログラミング学習や開発経験、アルバイト、サークル活動などで「何を考え、どう行動し、何を学んだか」を具体的に言語化することが重要です。これにより、どんな質問にも自分の言葉で答えられるようになります。

7.2 準備②:企業の事業・技術・文化を深くリサーチする

志望企業の公式サイト、技術ブログ、IR情報、ニュースリリースなどを徹底的に読み込みましょう。どのようなサービスを提供しているのか、どのような技術を使っているのか、企業文化や働き方はどうかなど、多角的に情報を集めます。これにより、企業への理解度を深め、具体的な志望動機や逆質問を準備できます。

7.3 準備③:模擬面接で「話す」練習を重ねる(大学のキャリアセンターやエージェント活用)

準備した内容を、実際に声に出して話す練習をしましょう。大学のキャリアセンターや就職エージェントでは、模擬面接の機会を提供している場合があります。第三者からのフィードバックは、自分の話し方の癖や、回答の改善点を見つける上で非常に役立ちます。

8. まとめ:自信を持って面接に臨み、納得のいくキャリアを掴もう

この記事では、IT企業の面接でよく聞かれる質問と、その対策について詳しく解説してきました。面接は、自分を評価される場であると同時に、自分自身が企業を見極める場でもあります。しっかりと準備をすれば、面接は自分というエンジニアの卵の魅力やポテンシャルをアピールできる最高の機会になります。この記事を参考に、自信を持って面接に臨み、あなたが心から納得できる一社からの内定を掴み取ることを応援しています。

初回公開日2025.9.7
更新日2025.9.10

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